ファッションセンスを高める

センスのいい人は何を着ても決まるのに対して、自分はセンスがないためかいつもイマイチ、といった悩みはよくきかれます。
実はセンスのいい人というのは、何を着ても決まる、つまり着こなしに長けているというより、何を着るか「選ぶ力に長けている」ことのほうが多いのです。
センスに自信がないと、選択肢が多ければ多いほどセンスのいいファッションができるはずと思いがちですが、実際は「いかに選び出すか」にかかっています。
ですからファッションセンスを高めるためには、アイテム1つ1つではなく、全体のコーディネートを目にする機会を増やすことが必要です。

ファッションに敏感な人が集まる街に行って、道行く人を観察するのもいいですし、雑誌やネットのファッションスナップも参考になります。
合わせて、自分のコーディネートも常に目にするために、タンスに服をしまいこむのをやめて、ハンガーに何セットかコーディネートをかけておきましょう。
目に見えるところに出しておくとさらにいいです。

見ているうちに、「このほうがいいんじゃないか?」と気づいたらアイテムをチェンジし、もし何かプラスしたいものがあったら購入するようにすると、無駄買いも防ぐことができます。
店頭のコーディネートを丸ごと買えばセンスがよくなるかというと、そんなことはありません。
が、毎日プロの選んだコーディネートを着ていれば、確かに目が肥えてセンスがよくなる、ということはあるでしょう。
それは芸能人でもない限り非現実的な話ですが、センス自体を高めるためには、見る、考える、ということを通して、選ぶ力を磨いていくことが大事なのです。