ファッションセンスを高める
センスのいい人は何を着ても決まるのに対して、自分はセンスがないためかいつもイマイチ、といった悩みはよくきかれます。
実はセンスのいい人というのは、何を着ても決まる、つまり着こなしに長けているというより、何を着るか「選ぶ力に長けている」ことのほうが多いのです。
センスに自信がないと、選択肢が多ければ多いほどセンスのいいファッションができるはずと思いがちですが、実際は「いかに選び出すか」にかかっています。
ですからファッションセンスを高めるためには、アイテム1つ1つではなく、全体のコーディネートを目にする機会を増やすことが必要です。
ファッションに敏感な人が集まる街に行って、道行く人を観察するのもいいですし、雑誌やネットのファッションスナップも参考になります。
合わせて、自分のコーディネートも常に目にするために、タンスに服をしまいこむのをやめて、ハンガーに何セットかコーディネートをかけておきましょう。
目に見えるところに出しておくとさらにいいです。
見ているうちに、「このほうがいいんじゃないか?」と気づいたらアイテムをチェンジし、もし何かプラスしたいものがあったら購入するようにすると、無駄買いも防ぐことができます。
店頭のコーディネートを丸ごと買えばセンスがよくなるかというと、そんなことはありません。
が、毎日プロの選んだコーディネートを着ていれば、確かに目が肥えてセンスがよくなる、ということはあるでしょう。
それは芸能人でもない限り非現実的な話ですが、センス自体を高めるためには、見る、考える、ということを通して、選ぶ力を磨いていくことが大事なのです。
色彩のセンスを鍛える
表現力を鍛える方法について演技力を鍛える方法について私たちの周りにはたくさんの色があります。
身にまとう色や身の回りに配置する色のセンスは、あなたの印象やその場の雰囲気を大きく左右する大事な要素。
色のセンスを磨くためには、色彩に対する感覚を高める必要があります。
色に対するセンスは生まれつきもっている感覚と、育った環境に左右される部分が大きいといわれていますが、普段特に気に止めることなく生活している「色」に注目してみるだけでも、どんどん感覚は高まってきます。
まずは意識して色を見る、楽しむということからスタートしましょう。
色を意識するときには、できるだけ「綺麗な色」を見る機会を増やすとさらに効果的です。
綺麗な色というと草木や花などの「自然にある色」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
確かに自然の色に触れることも大事ですが、毎日の生活ではそれが難しい方もいるでしょう。
特にジャンルにはこだわらず、芸術品や現代アート、写真、化粧品、有名ブランドのアパレル商品やパッケージング、海外の文房具などを、色に着目して見るようにしてみて下さい。
気に入った色や配色については、メモを残しておくといいでしょう。
色の感覚を高めるということは、今までの自分の常識を破るということでもあります。
自分の暮らしている文化とは違う外国での色の使われ方には、ぜひ積極的に触れるようにしましょう。
知識として整理したくなったら、色彩検定用のテキストなどを軽く読んでみるのもいいかもしれません。
演技力を鍛える方法について
演技力を鍛える方法については、表現力を高める方法にて述べている通りやはり理論的な部分も必要となりますし、自己の表現を解き放っていくこともとても重要となってきます。演技をする際に、演技中におかれている状況を表す方法として二種類のパターンが挙げられます。
まず一つ目が、台本などから情報を読み取り、基本的に台本に沿って状況を説明していくという方法です。
このパターンは、端的に言えば子供の学芸会などでの演技が該当します。つまり、完全にシンプルな形でこのパターンについて表現をすると、台本というある意味での本を演者が口に出して説明することで、その置かれている状況が見るものに伝わるということです。プロの役者などはまずこの基本形を頭にインプットした上で、各々が持つ独特の表現方法、しぐさや顔の表情、そしてセリフを言う際の口調などを駆使してその人にしか出来ない演技をおこなっていきます。台本を基本として見るものに伝えていく方法である為、見るものがどういった人であってもある程度内容を正確に伝えていくことが出来ます。
そして二つ目は更に高度な技術と、演者の経験が必要となってくるものです。それは、与えられた役として生きるということです。
初めは台本から世界観や役どころなどの情報を理解しなければならない点では一つ目と共通していますが、そのあとに自分がそのままその世界に入り込んでその役として生きていくという点で大きくことなります。例えば、台本にてある世界が表現されていたとすると、その世界の中で与えられた状況で自分がどう感じ、何を表現していきたいかということを考えます。そしてその役どころの本人として、言いたいことややりたい事を表現することで見るものを惹きつけていきます。この方法で表現を行う場合には、先述のとおり、心と体、そして頭を一体化させる訓練を経る必要があります。まず、世界に入り込むために理解力を身に着けていきます。そして本人になりきって考えることが出来たら、湧き出てきた感情をすぐさま体へ伝達し、言葉だけでなく体の柔軟な運動能力を以て全身で表現します。さらには想像の世界に自分が入り込み、それを現実のものとして受け止めるという想像力も非常に重要です。そして、全てのことを人前でさらけ出すために、恥じらいを取り去る能力も必要となってきます。つまり、やはりここでも心や体、頭についてそれぞれを鍛え、最終的に三位のバランスを整え合わせていくことで、演者としての能力が向上し、最高の演技を行うことが出来るようになると言えます。
表現力を鍛える方法について
表現力を鍛えたい、と考えていてもまず何から始めればよいのか非常に漠然としているため難しいものです。
全く初めての場合には、まず知識を吸収していくことから始めるのがよいかもしれません。書籍を読んだりするのはもちろんのこと、表現力を鍛えるためのセミナーなどを受講してみるのもおすすめです。ある程度理解が深まったと思えたら、次はその知識を自分のなかで深めていきます。具体的には、次のようなことをテーマとして考えてみると考えをまとめやすいです。
まず、表現する目的は何か。自分が本当に表現したいことについて、いま一度振り返ってみてその真の目的について考えをまとめます。次に、目的を達するために、足りないものを考えてその部分を補強していきます。そしてその反対に多すぎるものについても考えてみて、あれば削り取っていきます。そのあとに、受け手に伝えた時に相手がスムーズに受け止めやすいような流れになっているかを考えます。つまり、表現する内容について一つ一つがきちんと理解することができ、相手にとって分かりやすいかということです。このとき同時に、表現が遠回りになっていたりしてぼんやりとした内容になっていないかについても確認します。そして、表現内容が長すぎないか、もしくは短すぎないかを確認して誰にとっても最適だと思えるような長さを考えていきます。そして最後に、極端に受け手を選ぶような偏った表現内容になっていないかを考えます。以上のようなことをそれぞれ考えていくことで、自分にとってどうかではなく、相手の味方に立ってどのように伝わるかといったことが分かってきます。
これらの事は全て、頭の中で考える、理論的・理系的考えの組み立て方ですが、以上の過程を踏まえたうえで今度は全く逆の方向からアプローチしていくことも有効です。特に運動選手などの世界では、頭だけでなく心や体を一体として考え、それらのバランスが最適にかみ合った時に真に力を発揮することが出来ると言われています。つまりは、精神と体力、そして技術を一体として鍛えるということです。三位のバランスがうまく整い、丁度よくかみ合うと自己を表現する実力が発揮出来るだけではなく、人とは違った側面から物事を捉え、一種の独創的な思想も生まれることがあります。そういった過程を経ることでコミュニケーションに対するスキルも磨かれ、結果として自分を解き放った状態で表現をすることが出来るようになります。
頭で考える理論的な部分と、自己の表現を解き放つこと、この二つを同時に併せ持った状態でいることが表現力を鍛える方法といえます。
ファッションの歴史を学ぶ
モデルにとってファッションを普遍的に理解するのは必須です。
1950年代になると、戦後の日本にファッションがブームになりました。
パリから始まったファッションが日本にも入って来るようになって、空前のファッションブームが起こり、それまでの、戦争の暗さを払拭する勢いがありました。
1947年にパリでクリスチャンディオールが発表した「ニュールック」は、腰を細く絞って、肩は丸みを帯びて、布地をたっりと使ったファッションで、女性らしい繊細なファンションでした。
それがきっかけで華やかなファッションが次々と発表されるようになりました。
日本でもスカートに多くの布を使ったふんわりとしたスカートのファッションが流行しました。1950年代の頃です。それは最初アメリカから入って来たものでしたが、元を辿ればクリスチャンディオールの「ニュールック」が始まりでした。
1950年代と言えば、映画からファッションが流行する傾向にあり、中でも、有名なものの一つに、映画「君の名は」の主人公の女性が巻いていたストールの巻き方の「真知子巻き」が大流行しました。
それに、1954年の映画「ローマの休日、で短くカットしたオードリーヘップバーンの髪型が流行しました。
1960年代は1950年代よりももっと若者文化になりました。
1960年代を代表するファッションはアメリカの「アイビーリーグ・ルック」です。「VAN」を発端として流行ったアイビーリーグルックとは、アメリカの東海岸のアイビーリーグ大学(全部で8校あります)のファッションから来ているもので、ナチュラルショルダーで、三つボタンのジャケットの上の2つをとめるような着方をするファッションでした。
その頃、アイビーリーグシャツと呼ばれた、ボタンダウンのシャツが流行りました。
1960年代と言えば忘れられないのは、ビートルズに始まるモッズファッションです。それはメンズファッションに大きな影響を与えました。長髪に船員帽、水玉や花柄などの派手でウエストを細くしたシャツなどがファッションとして流行しました。
ビートルズが与えたファッションへの影響は計り知れないものがあり、日本でもグループサウンズで開花して、モッズファッションを日本流にアレンジして、ミニタリー調のザ・スパイダースとフェミニンなタイガースなどがありました。
1970年代になると、ヒッピーが広めたファッションです。自由や反体制を表現したファッションが流行りました。
ジーンズがファッションに取り入れられるようになって、最初はストレートでしたが、そのうちにベルボトムのジーンズが流行して、ワイドパンツも流行しました。